地震が3つ連動して起きる南海トラフ巨大地震
◇南海トラフ巨大地震
死者最大32万人、全壊は約238万棟想定
東海・東南海・南海地震の震源域が連なる南海トラフ(浅い海溝)の最大級の巨大地震について内閣府は29日、死者は関東以西の30都府県で最大32万3000人に達するとの被害想定を公表した。
マグニチュード(M)9・1の地震で最大34メートルの津波が太平洋岸を襲い、震度7の強い揺れなどで最大約238万棟が全壊・焼失すると推定。東海地方から九州までの広い範囲で甚大な被害の恐れがあり、国や自治体に防災対策の抜本的な強化を迫るものとなった。
そしてもう一つ
◇南海トラフ巨大地震、被害想定 対策取れば死者は激減
被害想定では津波からの早期避難や住宅の耐震化などが確実に行われた場合、死者が数分の一に激減するとの試算も公表した。
試算では、地震発生から10分後に住民の2割が避難する場合と、全員が避難する場合を設定。さらに、昭和56年に強化された新基準による全国の住宅の耐震化率を現状の79%から、100%に引き上げた場合で比較した。
この2つの減災措置が実行された場合、最悪のケースでの死者は約32万3千人から約6万1千人に激減するとした。効果は劇的で、完全実施に至らなくても耐震化や早期避難の徹底が前進すれば、犠牲者数や住宅の全壊棟数は減少につながる道筋を示した。
なかなか具体的なイメージを掴みづらいくらい、大きな大きな数字が内閣府より出されました。
南海トラフ巨大地震の発生確率は東日本大震災に比べて低いようですが、その影響は甚大になることは容易に予想されます。
家族の生命、ライフラインの確保、原発の安全性などちょっと思い浮かべるだけで対策しなければならないことは沢山あると思います。
その中で私達にできることは何でしょうか?
2つ目の記事の、住宅を耐震化し避難を迅速に行うことで死者数を1/5まで減らすことができる、というところに私は注目したいです。
住まいを耐震化するのに一番良いのは、RC(鉄筋コンクリート)の家に住むことです。
高耐震・高耐火性に優れたRC造の家は、地震発生⇒火災となりやすい震災にも強い構造だからです。
次に考えられるのは今の住まいを耐震改修し、地震に備えることでしょう。
現状全国の耐震化は約8割となっており、各自治体も耐震化へのサポートを積極的に行うべく助成金
の
実質給付金高を手厚くしてきておりますので、昭和56年以前に建てられた家にお住まいの方は
検討されてみてはいかがでしょうか?
日々の暮らしの中で少しづつ東日本大震災が薄くなってしまいがちですが
今一度、住まいを耐震化すること、の本当の意味を振り返える機会にとなりそうです。